先日、いつものように駐輪場から造形大へ向かう道でのことです。
そこにはいつものような見慣れた風景があったのですが、その日は何かが少しだけ違いました。
カニがいました。
僕は今年から造形大に通っているので、この大学の近くでカニが出没することが珍しいことなのかどうかはわかりませんが、僕は驚きました。
山の中の歩道にです。カニがいたのです。
近くに川があれば沢ガニがいるのかもしれません。
もし本当に野生のカニだとしたら、なんだか自分の知らないところでこうやって生活している生物がいるということを改めて実感させられ、この(とりあえず僕にとっては珍しく思えた)山の中の大学近くで生きたカニを見られたことになんだか嬉しくなりました。
もしくは、カニを飼っていた誰かがここで捨てたのかもしれません。
もし飼われていたカニであれば、これは“誰かに山の中で捨てられたカニ”であり、“誰かが捨てた”という行為のもとに生まれた光景です。
リアリティーやアクチュアリティーという言葉が合っているかどうかはわかりません。
どちらにしても、普段なにげない日常生活の中に偶然もしくは必然的に現れたこの不思議な光景は、その日、その後の自分のテンションを少なからず上げる要因となった出来事でした。
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