私がリアリティーを感じる映像
映画「ジョゼと虎と魚たち」の中の朝食シーンです。
とにかくすごくおいしそうで、この場面を見ると同じように味噌汁とご飯と卵焼きという食事を作りたくなります。
味噌汁のお椀は多分プラスティックだろうな、とか、そのお椀が口に当たる感じとか、味噌汁の具のワカメのどろっとした食感とか、ご飯は固めなんじゃないか、とか想像します。
こんなにおいしそうに見えるには撮影とか、撮影現場でその食事を実際に用意する方法とか、技術的なものが大きいのかな、と思います。
俳優の演技はあまり関係ないと思います。
私は昔から文学でも映画でも食べ物がおいしそうに描かれている作品が好きなのですが、なぜ好きかという感覚をあえて言葉にすると 信頼感がある ということなのかな、と考えました。
小説では、吉本ばななの「満月」という小説のカツ丼がおいしそうです。
カツ丼そのものの描写自体はたいした事ないのですが、カツ丼を巡るシーンの描写全体としておいしそうな印象が私の中にすごく刷り込まれています。
と、ここまで「おいしそう」のキーワードで書いてきましたが、私にとって おいしそう=リアリティを感じる なのかというとちょっとずれるかなとも思えてきました。
おいしそうはおいしそう、というだけかもしれないです。
2010年5月24日月曜日
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