2011年1月20日木曜日

プロジェクト最終報告

1回目の授業で何か違和感を感じ、それからというもの火曜日の5、6限は憂鬱な時間となった。写真や映画の歴史、映像は初めて見るものばかりでそれ自体は面いもっと見たい知りたい、ただ目の前で繰り広げられるリアルタイムドキュメンタリーが受け入れられなかった。
日に日に募る憂鬱、深まるリアルドキュメンタリー。『もう、無理だ。』そう思った。
しかし、ある瞬間それは変わったスイッチが切り替わるみたいに。
そう、それ面白くなってしまった。
たぶん憂鬱が限界値を超えてあるところで笑いに転じてしまったんだろう。よくあることだ。
それからというもの残り数回となった授業は映像に集中でき楽しめた。(パリテキサス)は役者が役者超えし、昼夜の光の使い分け色彩が美しく本当に良かったと思ったのでその後ヴィム・ヴェンダースの映像をいくつか見た、(都会のアリス)は中でも好きだ。『写真家は自分の見た映像に絶対の自信があるからシャッターを切る』こんな内容のセリフが妙に脳みそに残る。いけ好かないが魅力的な言葉だ。
小津 安二郎という人も初めて知った。最近見た映画『珈琲時光』も小津 安二郎『東京物語』のオマージュであることに気がつき画面に向かって何となく拍手。面白いものが分かる人には面白いものが作れるのだと思う。クリス・マイケル『サンソレイユ』の映像も白昼夢に流れる音楽のようで面白かった。
知らない世界を知ることは楽しいしもっと早くから集中できれば良かったのにと今更思うが、途中で止めなかっただけ良かったと思う。そして奇しくもプロジェクト名どうりリアルドキュメンタリーが繰り広げられた火曜日5、6限は大変貴重な時間でした。

はたしてこの先リアルドキュメンタリーはつづくのだろうか?
つづくといいね。

青木真莉子




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