2010年9月9日木曜日

ホンマです。後期の授業始まりました。前期同様、色々な映画や写真を観てみんなで「今日のドキュメンタリー」について模索したいと思っていますが後期はイクつか実際に制作もしてもらおうと思っています。頭で考えているのと実際にヤルのとでは大きく違うからです。どちらかだけでなく、考えてーヤルー考えるーヤル と循環することが大事だと思っています。
1回目は「ファウンドフォト」にしたいと思っています。ファウンドフォトという発想は最近現代美術の領域で盛んに使われています。かつてダレかに撮られ、そして忘れられてしまった写真、あるいは作者匿名(アノニマス)な写真を再び積極的に利用する。それは作家性を疑うなど色々な政治性を含んだ技法だと思います。止まった時間を今と接続することによって生き生きとした時間を取りもどすアイデアを考えてください。でも別にまとまった作品を望んではいません。未完成のアイデアだけで構いません。それらを元にみんなで議論しましょう。来週の授業までにこのブログにアップするか授業にもってきてください。スライドショーにして音楽をつけてもらってもいいし、プリントのままでもかまいません。以下3つ作品を紹介しておきます。






















フランスの現代美術家クリスチャン・ボルタンスキーの作品
5歳から7歳くらいに撮られた家族のスナップ写真を元に大人になった自分がその頃の自分を演じてみる。オカしいですが、それだけじゃなく時間というものを考えさせられる味わい深い作品だと思います。














































































木村ユキさんの作品。ヨーロッパのマーケットで買ったイクつかの家族アルバムの中から
お母さん的な人が写っている写真を選び再び編集しなおして「フリーマーケットでお母さんを買った」というタイトルをつけました。

































































最後はボクのイタリアでのプロジェクトで11人の未亡人のポートレイトとラパロという街の風景、実際暮らす部屋のインテリアを撮ったボクの写真と彼女達が大事に持っている家族アルバムの中の写真を再撮影して、それらを等価値に並べ直したシリーズです。

































































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